初夏恒例「蜜柑山スケッチ&ケフタパーティー」
2008.05.04
イベント/特別講座初夏恒例「蜜柑山スケッチ&ケフタパーティー」
今年で14回目。
15年前に元学生の浜口君とスペイン&モロッコ視察に行った。
家具の視察である。スペインのコスタ・デル・ソルを回る。元々ジプシーが作る簡素な椅子を観に行きたかった。約30年前の新聞にそのジプシーの作る椅子の記事が載っていた。スペイン語表記が無く当時の日本語表記で「カデス」と書かれてあった。「カデス」と読めそうな地名はいくつもあった。ここだと決めたジブラルダル海峡から少し北に回った「カデス」に目標を定めて出発しようと思い、前日堺の家を出るはずが、東京に向かう終電に乗り遅れ、翌日始発で行く事になった。仕方なく堺のアトリエでこれ又古い20年以上前の朝日グラフを何気なく手に取ると、そこに「ジプシーの村GUADIX」が出ていた。そこはグラナダからバスで1時間程の田舎町であった。何故か「ここじゃないか?」と直感で直ぐに東京の浜口に電話で行き先変更を告げる。
そんな旅の後半ジブラルダル海峡を渡り舟でモロッコへ!
諸事情で空腹の絶頂で動く気すら無い夜間バスの旅でバスが停車した。何とも香しい香りが立ちこめ、寝てる浜口を置き去りにしバスから降りると「ケフタ」と称するラムひき肉ハンバーガーが作られていた。
あわれに思ったモロッコ人が一つ奢ってくれた。寝てる浜口には悪いが黙々と自分だけ食べた。その味が忘れられなく帰国後「青山ブックセンター」でモロッコ料理の本を探しあて皆に振る舞う様になった。
モロッコは面白い。一度行くべし!兎に角観る事。出来るだけ旅行は1ヶ月以上その地に留まる事。ホテルは一切予約して行かないこと。これが僕の学生時代からの旅行の決まり。