映画上映会:マルメロの陽
2008.05.10
イベント/特別講座人間味溢れる制作現場。ほのぼのとするアトリエです。
無機質な予備校や整い過ぎた大学。
冷暖房が完備され、蛍光灯がびかびかついているアトリエ。それは一年中一定のレベルで、雨の日も風の日も、冬も夏も制作に没頭出来るが、「人間味」が出ない。
雨の中、寒い中、外で陽の光の美しさや、本物の大切さを淡々と受け入れて描いてる姿は非常に共感出来て嬉しい限りです。
そんな所だけでロペスと重ね合わせるのはずるいが、
以前、作家の制作意図に書いた文章の一部を。
僕は許される限り屋根のついたアトリエで制作しない。雨が降る、風が吹く、寒い、熱い。大学生が「よくこんな環境で制作出来るな?落ち着かんやろ?」と言った。その通り。落ち着かない。暗く成ると慌てて道具を片付ける。しかし大空と対決していたい。これに負けたら終わり。そう言う闘う姿勢が無ければ作品を作れない。だから僕のアトリエは蜜柑山の斜面で風が吹き抜ける。
コタツでテレビつけながら制作している有名な彫刻家も居るが、環境による作風の違いが歴然として来る。