立体ワンポイントレッスン
2008.05.12
今日の象鯨僕は世界一の彫刻家だ。何故なら素材に翻弄されていないから。素材に翻弄されると皆同じ形になる。手のひらの中の個性と言う奴だ。不自由な素材を使い、素材にふさわしく無い使い方をすることからそれぞれの枝葉が別れ本当の個性が生まれる。
この作品の原型は立方体。
彫刻の原点はここから。4個の角を削り落とす。そうすると円柱の一歩手前の正8角柱になる。八個の頂点の4個に立方体を付け、潰し、引き延ばす。
現代彫刻は素材と工具に翻弄されてきた。ステンレス、コールテン鋼、frp・・・
アルゴン溶接、エポキシ・・・。しかしこれは有史以前の巨石文化から続く人類の営みである。世界中に観られる巨石文化は伝達し合うメディアが無いのに類似性がある。これは食生活、気候、から素材の発見、工具の発達と同時多発に発生することから世界中で同じ様な文化が生まれ育つ。
あまり長々書くとつまらないので今日はこれで終わり。こんな話が聞きたかったら是非「象鯨」に来て下さい。
立体のワンポイントは「基準になる形態をしっかり押さえ、それを一度だけ変容させ極端に歪ませる。」この3段階で素晴らしい立体が必ず出来る。でも本当は一寸「コツ」がある。(N)