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土で絵を描く

2010.08.16

コラム

絶好のお天気。
木陰に吊るされた絵が奇麗に観える。
自然光の陰に感激する学生も居た。
「そんな事ぐらいで感激するなよ」と言いたいが現代社会ではそんな事ぐらいが非日常なのかもしれない。
ロペスも外の陽にこだわっていた。ワイエスの朝日に照らされた家畜や小屋の絵も「陽射し」が無ければ意味を無くす。
蛍光灯の光ばかりで描いてるとそんな「感動」が無くなる。
僕は石膏を描く時も、手を描く時も「初夏の午前10時の自然光」を想定して描く。だから予備校生の時代「何でそんな光になるんだよ?」と言われたし、どんな悪い光で描こうと自分にしか見えない光で描くのでいつも完璧。たまたま芸大受験でヘルメスのデッサン。試験官が途中で「カーテンを閉めさせてください」と言ってカーテンを引いたとき、皆が総ブーイングして「調子崩した」とネガティブな事を言っていた。俺には意味が判らなかった。出来の悪い受験生は何かと言い訳をする。
庭先のテーブルでブランチをすると、初夏の新緑からの木漏れ日がレンズの様にテーブルに映る。お洒落なテーブルの上のフランスパンやチーズが更にお洒落になる。お洒落な生活をしないと「美意識は生まれない」
そう言えば俺は昔からお洒落な生活をしていたな〜!
って、むかつきますか?

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