木彫り〜彩色
2012.02.22
ギャラリー/制作工程コラム今回は小さいのでジグソーで粗取り
fish京子ちゃんとワンころは柔らかい楠
クララは堅い桜
クララの制作行程
桜は堅いので、鑿(のみ)を使いました
(楠だと彫刻刀)
鑿は押さえが必要なので、
細かい部分が出て来たらそこに負担がかからない様にネジなどで固定します。
木彫りが完成したら着色
日本画の岩絵具を使いました
まず絵具の食いつきを良くする為にドーサ引きをします
立体は垂れ易いので固めの5%膠液に明礬(ミョウバン)を溶かした物を塗りました。
岩絵具は同じ色でも粒子の粗さで色見が違います。一番細かいのは「白(びゃく)」
それぞれ固有の色見の一番濃い色は粗く、逆に細かい「白(びゃく)」や13番は白っぽくなります。
又何でも混色出来る訳でもなく、更に荒さが違うと上手く混ざりません。
と言いつつ、色々混ぜています。
どちらかと言うと塗り重ねて色見を出して行きました。
例えば水玉は
全面紅系を塗り、次に水玉を残してオレンジ系を塗り、最後に水玉にアンバー系を塗りました。
水玉と地色の隙間に紅系の色が少し見えて複雑に立体感が出ます。
京子ちゃんの肌色は黄土に象牙を重ねましたが、
白過ぎて不健康そうなんで燻し加工する事になりました。
地下に相当するアトリエの薪ストーブの煙突が屋根の上迄伸びています。
煙突出口はさほど熱くも無いので煙突のお風呂に暫く入ってもらいました。きゃー見ないで!
見事に脂っぽく艶やかに仕上がりました
丁度、iphoneカバーが届きました
伊豆半島見晴し台は気持ちのよい晴天でした